「星の数ほどの偶然」 by ナマハゲ
ナマハゲです。
まずは、きちんとラストの言葉をそれぞれ考えてくれたメンバーに感謝。
人生ってのは不思議なものだ。
まんぷくと最初にセッションした秋葉原のスタジオ。今はもうない。
毛ガニとまんぷくが友として出会った小岩のバー。今はもうない。
さとしこが応募してきたバンドメンバー募集サイト。今はもうない。
おそるおそる出演したライブイベント・ORGASM。今はもうない。
何度も何度も演奏した高円寺のライブハウス。今はもうない。
星の数ほどの偶然が重なって、ビンビールズは十四年間ほぼ途切れることなくやってこれた。
その間にたくさんのものが無くなって、そしてまた何か新しいものが生まれているようだ。
もしもどこかで自分たちの行動が少しでも違っていたら、たとえば目覚まし時計の針が5分でもずれていたら、ビンビールズというバンド自体、この世に存在していなかったかもしれない。
人生は、不思議である。
そして、十四年の間にビンビールズと少しでもかかわってくれた人を数えたら、数百人の単位では収まらないだろう。
その人たちだって、今これを読んでくれているあなただって、たくさんの偶然が重なって我々と接点をもってくれたのだろう。
人生は、愉しい。
このたびは、自分一人のわがままがきっかけでビンビールズというバンドを一旦終わらせてしまうのだけれども、けれども、我々の人生はきっとまだまだ続くので。
この先どんな偶然が待っているか、誰にもわからないわけだ。
ビンビールズをやっている間、たくさんの言葉を書いてきた。しかし、2017年6月24日、最終のワンマンライブでは、言葉だけでは伝えきれないものをすべて放出して「有終のビ」を飾ろうと思う。
じゃあね。あと少しで逢いましょう!
text by NAMAHAGE
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