「終わりは始まり」by さとしこ
17.6.24、ビンビールズは解散する。
正直、まだあまり実感はわかない。ただ、時折つぶやいてきたが、我々は明確な何かゴールを決めてやってきたバンドではないので、本当の意味での終わりは無いと思っている。
どこかのアイドルみたいに解散詐欺とつっこみが来るかもしれないが、またやることもあるだろう、くらいに思っている。近い将来かもしれないし、ものすごく先かもしれないが。
いさぎよく終われよ、と言う人にはすいませんと謝る。 待ってるぜ、と言ってくれる人にはありがとうと言いたい。
ナマハゲも以前同様のことを書いていたが、ビンビールズというバンドは、大げさに言うと、おこがましくも世間様に「生き方の提案」をしてきたつもりである。
「社会人になって本気でバンドなんて。」
「いつまで夢見てんだ。」
「結婚したらバンドなんてできない。」
「いや、さすがに子供が生まれたらもう無理。」
こういう風潮をくつがえしたい。サラリーマンでそれなりの地位で、本気でバンドやったっていいじゃないか。「働き方改革」だとか「ワークライフバランス」だとか、今頃になって世間が騒いでるじゃないか。 大人としての責任を取りつつ、好きなことをやって何が悪いんだ?
我々4人は、諸問題にときどきモチベーションが下がることはあったが、全て乗り越えて14年間やってきた。
どっかの歌みたいだが、なんだって「辞めないこと・あきらめないこと」が大事だということだ。
それでまかり間違って大きなライブハウスを埋めるくらい人気が出たら、痛快じゃないか。
そうやって若いバンドマン達の、勇気になりたい。 それがビンビールズというプロジェクトのミッションに、いつの間にかなっていたのだ。
だから、このミッションと精神に終わりは無いのだ。
僕ら4人が生きている限り。
そして僕らに共感してくれた人たちが精神を受け継いでくれる限り。
なんか淡々と書くつもりが暑苦しい感じになってしまった。もっと4人の関係とか、音楽的なことを書こうと思ったが、まぁまたそれはいつでも書ける。
解散ライブが終われば、ナマハゲは旅立つ。
残った僕ら3人の今後は、まだ決まっていない。
でもさっき書いたとおり、プロジェクトに終わりは無い。一緒になんかやるかもしれないし、やらないかもしれない。
僕自身、まだまだ人生においてやりたいことがいっぱいある。とにかくある。困るほどある。いや、現実は体はひとつだし、なんだか課長にもなっちまって時間も無いし、子持ちの身で金も限られている。
でも気持ちはずっと持ってる。だからときどき暑苦しいつぶやきも書く。
いいじゃないか、それで。 いいじゃないか、なんだって。
ということで、まとまりありませんが、6/24は最高のライブに致します。みなさま、乞うご期待!
text by さとしこ
comments(0), -, - -