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バンド仲間へ。ちょっと偉そうな事を。

 

このブログは、インディーズバンドマンに向けて書いてたものである。

 

今まであまりこういう場で直球には言ってこなかったと思うんだ。でもビンビールズも終幕を迎えることだし、自分の周りでがんばってる才能ある音楽家の人たちへ、自分が今まで信じて実行してきたことをちょっとだけ、最後に伝えたい気分なんだ。

 

ビンビールズ、14年間やってきたけれども決して一般的に人気が出たわけでもないし売れたとも言えない。音楽活動が黒字になったともぜんぜん言えない。だからそれほど偉そうな事なんか言えない。しかしまあ、なにか自分たちのイベントを主催すればホールが埋まるくらいのお客さんが来てくれたし、対バンイベントでもそこにいる人たちには笑顔で見てもらえたし、曲もたくさん残すことができた。いろんな人に応援してもらいながら、自分たちのモチベーションが途切れることなく続けられてきたという自負はまあ、あります。

 

活動していく中で数えきれないほどの仲間と出会って仲良くしてきたけど、傍から見ていて「もうちょっとがんばろうぜ」と思ったことは多々あった。いくら良い音楽をやっていたって、昔(それもものすごく大昔の話だ)と違って自分達が音楽以外のところであらゆる試みを実行していかないと、知名度も収入も生活もあったもんじゃないって。

 

海保けんたろー氏が最近ブログでこんなことを書いている。

 

「インディーズアーティストが自力でできる宣伝方法・10選」

 

今はネットを探せばこういった提言が数多くあるので参考にしている人も多いと思う。多分にビジネスマン的な視点で書かれているのでときどき身も蓋もない物言いの時もあり、反発もある程度あったりする。でも、書かれていることの多くは「現実」に限りなく近いものだと思う。このブログは一例だけれども、音楽をやっていて、かつ少しでも多くの人に聴いてもらいたいと思っていて、それなのにここに書かれていることの中でただの一つも自ら実行に移せない、あるいはすべてを他人任せにしたいと思っているのであれば、さすがにその人は今の時代じゃ音楽以外の道を探ったほうが良いのではないかと思ってしまう。

 

この一つ前の海保氏のブログエントリー「動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか」に関する議論が最近かなり界隈で盛り上がっていたというのもあり、それを読んで自分もいろいろと思うところがあった。でも人の書いたものについてどうこう言うよりも、ライブをするのを止めないために自分がいままで考えて実行してきたことを、周囲にいる人たちの間にだけでも少し伝えたくなったというわけです。ご容赦ください。

 

以下、バンドをある程度納得のいく形で続けていくために必要だった事や心がけていた事を書いてみたい。自分でも完璧にできてたとは言い難いけれども。当てはまること当てはまらないことあると思うけど、ちょっとでも参考にしてもらえたら、自分が嬉しいです。

 

【収入を得る】

 

音楽活動だけで一般的なサラリーマンと同等の収入を得ようとするならば、どれほどの人気者になる必要があるだろうか。たぶん思っている以上に凄い位置まで行かないと難しいだろうなと思う。一方、音楽をやるにはお金がかかる。ライブ以外にも、スタジオ代、機材費、レコーディング費用、CDプレス費用、撮影費用、諸々、数万円から数十万単位のお金が定期的にかかるわけで。よっぽどの天才的な才能があれば別かもしれないが、将来の可能性だけに賭けてそれらの費用を最初から負担してくれる人なんて今の時代存在するわけない。だからどんなバンドだって、最初はこれらの費用を自前で持つことになる。だから、出来るだけ安定した収入を得られる場所いるに越したことはないし、そのことに矛盾を感じる必要は無いと思うよ。

 

【時間をつくる】

 

でも会社で忙しく働いていたら音楽やってる時間がないよね。って言うじゃない。その解決策は、たぶん二つしかない。拘束時間が長くならない仕事を選ぶ。あるいは、そこそこ責任のある立場になって自分で自分の時間をコントロールできるようになる。うちのバンドもメンバーそれぞれ考えてやりくりしてきたとは思うけれども、まあなんとか4人ともやってこれたんだから、出来ないことではないんだろうと思う。

 

【ITスキルをもつ】

 

上記の費用と時間の問題にも絡みあってくるわけだけど、インターネット上のサイトを作ったりメインテナンスしたり、動画を撮影して編集したり、音楽編集ソフトを使ってレコーディングしたり、広告のデザインをしたり。メンバーの中で一人もそういうスキルが無かったら、かなり活動のスピードと外注にかかるコストの制約がある中で戦わなければならないわけだから。人に頼んだらお金も時間もかかる。もちろん自分でやるには初期投資がそこそこかかるけど、やりたいことを人に頼まずにガンガン進めていくんだったら、もう誰か一人がやるしかないでしょう。やろうよ。がんばろうよ!あと、できる人は、できないメンバーを恨まない事。やれる人がやるしかないだろって!

 

【諦めないで考える】

 

ミュージシャンなんだから曲はみんな好きなように作ればいいとは思うのだ。けどそれをより多くの人に聴いてもらいたいと思ったときに、「映像を付ける」という手法が有効な時代はまだまだ続く。続くけど、どこにでもあるような映像ではもう埋もれてしまう。自分の場合は、ミュージックビデオを作るときは、おそらくバンド活動の中で一番悩んで、頭をひねって、最後まであきらめないで考えるよう努めてきた。あまり予算をかけずに、シンプルで、でも目新しくて、一秒でも長く見てもらえるようなものを。自分で作った曲にどんな映像をつけるか。ここはやっぱり人に任せずに自分で考えるべきところなんじゃないかと思います。

 

【一息つかない】

 

ライブが終わった時。大きなイベントが終わったとき。新作のレコ発ライブが終わった時。「来てくれてありがとう!」って言う人は多いけど、そこで次回のライブなりイベントなりのお知らせをする人は少ないし、今後自分がどうしたいのかってのを伝える人も少ない。やっぱり、きちんとやって常に支持を得られている表現者っていうのは山をひとつ越えてもその先の山を見せてから終わるようだ。気が付きにくいところだけど、結構これって大きい。まあしかし、これは自分達でも毎回きちんとやるのは困難だった。難しかったけど、何か大きなことが終わったら可能な限り早く次の動きに取り掛かるように心がけていた。それでも、もっとこれを強く推し進められていたらなと思う気持ちも時々、あるんだ。

 

【でもきちんと心は込めたい。】

 

いろんな事をしなければならなくて、いろんな事を人から勧められる。気にかけてもらえるのは嬉しい。でも、人から勧められることが必ずしも正解とは限らない。自分に合わない、おかしいなと思ったら、やっぱり自分で考えて、きちんと選択して進むべきだと思う。たとえば自分は過去にtwitterのフォロワー数を獲得するためのテクニックなりサービスなりを教えられたが、それは頑なに実行しなかった。たとえ活動へ多少のプラスになったところで、そんな心のこもっていない事はしたくなかった。

一方で、ライブ会場への行き方やシステムの案内、自主イベントを組んだ時は共演者の紹介や、お客さんにとって知りたいんじゃないかなと思う情報はなるべく細かく案内することは心がけたりした。そういった事は、やればやるだけ結果として還ってきてくれたような気がします。忘れちゃいけない。最後は結局、心じゃないか。

 

 

 

長くなってしまった。

伝えたい事はそんなところです。がんばろうぜ。

 

 

 

text by NAMAHAGE

at 15:01, bimbeers, バンド

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