都知事やら参院選やらで最近世間がだいぶ騒がしい。
外国では大きな変化やすごく悲しい事件も頻発していて、おれたちはますます不安が高まってゆく。
こんな時、様々な人が様々な事を言う。
様々な人の言葉を聞けば聞くほど、俺は何が正しいことなのか益々わからなくなってゆく。
何が正しいかってことを完璧に分かっているというほうが、異常な事のような気さえしてくる。
人は自分に都合の良い事を大きな声で言う。都合が悪い事はできれば言わないようにする。
程度問題だ。でも誰だってそうだ。俺だってそうだ。
俺たちは、日々選択を迫られている。
信じている事があるなら「私はこう思う」と言えばよいし、それを伝えるのも、聞いて受け入れるのも自由だ。
何を信じるかは、自由だ。
だが、昔から、気に入らないことが一つだけあるのでこの文章を書いている。
「こうしなければならない」「そうでなければならない」と、他人の行動を操ろうとする事だけは、気に入らないのだ。
特定の個人が発した言葉じゃなくとも、時に人は集団となってこういったムードを知らず知らずにつくり出すことがある。
周囲の事ばかり気にしながら生きる人は、自分で責任を取らない。
何かうまくいかない事があれば、すべて他人のせいにする。
自分で考えていないからだ。
だがその方が楽だと言う事もあるから、気を抜くとそちらの方に流されてしまう。
程度問題だ。でも誰だってそうだ。俺だってそうだ。
だが、そういう人が増えると、それで得をする人たちもいるのだ。
自分が考えた結論が誰かの影響を受けていないなどという事は決して無いし
出した結論が本当に正しいかなんてことは誰にもわからない。
それでも、やっぱり諦めずに続けていくしかないじゃないか。
おれはおれの人生を他人のせいにして生きたくない。
自分の歌には、そういう想いを歌詞の一部に込めた曲がけっこう多い。
なかでも「ハイライト」なんかは結構直接的に言ってるつもり。
絵はポップだけれども、歌詞はわりと硬派なこと歌ってるんだぜ。
時にそういう視点でも聴いてもらえたら、作った人としては嬉しい事です。
壁に書かれたかすれた詩が ひとの心地を絡み取る
窓に映ったすすけた雲が 群れの隙間に忍び寄る
パッと出て そっぽ見て アンタので もっと歌えよ
破れ風吹くまま 燃えて朽ちるからだ
涙こらえたらば 声が尽きるまで 愚かな私と
三千海里も歩め
パッと出て そっぽ見て アンタので 踊れ
破れ風吹くまま 燃えて朽ちるならば
闇を照らしながら その身果てるまで 愚かな私と
三千海里も歩め
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もうすぐです。
『ビンビ・ラウンジ PART1』
2016年7月16日(土)
下北沢モナレコード 3F LIVE SPACE
開場18:00 開演18:30
前売・当日 2,500円(+お飲物500円)
18:30 えくおとさず
19:20 気休めとディープ
20:10 保利太一
21:00 ビンビールズ
終演後 23時頃までカフェ・バータイム(どなたでも居残りできます)
チケットご予約はコチラ
text by NAMAHAGE